下の左端の写真は, 画用紙で作った三角柱の筒(実長35cmくらい)で, ただし, 折れ目が入っている。その折り目を利用してねじっていくと右のようになっていく。折れ目を見るとわかるように, 筒は7段に別れ, 折る段を変えることで, 多種類の形ができる。左から3番目の形を上から撮影したのが4番目の写真で, ねじることで紙が3方向から近づいて閉じていることがわかる。
この形のでき方をわかりやすくするために, 1段分だけの形で見ると,
【この工作の特長と可能性】折りたたんで一平面におさまるように設計することは, もちろんできる。しかし, ここでは, そうせずに, 「折ると3方向からの紙がぶつかることで立体的な形を作る」ことを試した。折ると一平面までぺしゃんこにならずに立体的な形で落ち着くように, 設計したのである。
また, 1段分のユニットごとに, 折るー折らない, を決めることで, 全体として多種類の造形が可能になる。
もうひとつ有用な特長として, 折ると, その上下のユニットは, 「3方向からの紙のぶつかり」でたがいに隔てられる。 結果, 上の7段立体ならば最大で6つの部屋に分けられる。 部屋ごとにビー玉やコインを入れてしまいこめる。この特長を見せるには透明な素材で作るのが良かろう。
【作り方と設計略図】
設計は簡単。まず, 練習に一段階分だけ作るなら,
段を重ねるには, 2段も7段も同様なので, 2段で示しておく。
正方形を長方形や等脚台形に変えると, できあがりの立体もさまざまに変形していく。
【不規則に見える形の例】
一段階分を長方形でも台形でもなく, たがいに異なる3個の四角形をつないだ形で設計した。凹線で折らない場合,
凹線で折ると,
【上の工作の作成と写真撮影】2013年8月