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講座「アートとしての数学」第15回メモ

スペシャル公開講座「"またりさま学"の復興」

「またりさま」については, 作曲者の三輪さんによるまたりさま逆シミュレーション音楽を, また, その数学的構造については数の世界の"またりさま"をごらんください

6月18日(金)は, 8人1輪で演奏する"またりさま"が 2輪できて, まだ人が余るほど参加していただきました。余った人も交替で実習し, 参加者全員が「コンピューターの1ビットの動作」を経験できました。

前半は三輪氏の指導による「またりさま」の実習。カノーヴァンのカフェを暗くして, 灯かりのまわりに坐る 8人の輪がふたつ, 鈴とカスタネットの音が響きつづきました。初心者がほとんどで, ようやくルールに少し慣れてきた頃に終わったかと思いますが, 後で何人かに聞いたところ, その人流に楽しんでおられた感想も多く, 感心しました。

後半は, 参加者の感想や質問を交えながら三輪さんと大内で, またりさまについて話しを進めました。またりさまは, 明確に論理的なプロセスであると同時に, 鈴と木片の響く音楽であり, 伝説に彩られた儀式でもあります。 あるいは, カラクリ人形となり, 一人用またりさま練習ソフト(マタリオマックス)としてゲームにもなり, 音列パタンを図形パタンに変換すれば美術作品にもなるでしょう。またりさまとは, このように多面的な形態に展開してゆく実験的な遊びといえるでしょう。

私は, 最近, またりさまを数学として遊んできましたので, 次回の講座でその一端をご紹介しようとおもいます。