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講座「アートとしての数学」第19回(2004/9/23)メモ

数列と音, 形, 心身の呼応

本講座では, 昨年秋から今年の5月にかけて, 最も初歩的で根本的な数 1, 2, 3 を材料にして「数の両面性--計量性と象徴性--」を探った。

これから, このような「数の多面性」を, もっと近代の数学材料で試したい。そこで, その材料に「数列」を選ぶことにした。
数列とは,
2, 4, 6, 8, 10, 12, ・・・・・・
1, 4, 9, 16, 25, 36, ・・・・・・・
0, 5, 2, 2, 6, 2, 3, 6, 2, 8, ・・・・・・
のように, 数が並んでいれば何でもよい。

数列を選ぶ理由は, これから各論を話さないと十分わかりにくいと思うが, 見通しのために, ここで簡単に触れる。
(1) 小学校の算数の知識だけでも, 話しに入れる。
(2) それなのに, 近現代の(そして, きっと未来の)数学諸分野に深くつながっている。
(3) 数値計算という, 古代から現代のコンピューターに至る重要課題の主役である。
(4) 自然現象に多く現れ, したがって, 音や形をあつかう諸芸術との関連の歴史も長い。
(5) 講座参加者に, 数学を"お話し"として聞くだけでなく, 作業を通して数学を"内側から"経験してもらうのに適している。

さて,「数列と音, 形, 心身の呼応」の各論に入る前に, まず, 数列とはどんなものか, ざっとながめておこう。
数列とはどんなものか(PDFファイル)

以上は, 私からの話題提示にすぎない。参加者の皆さんが, 音, 形, 言葉, 映像, コンピューターなどの, アイディアや実験をどんどん出してくれるだろう。

他のテーマや企画について

他のテーマや企画についても並行して行っていきたいので, 参加者からの意見や提案を聞きたい。