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動く雲の作る立体感(交差法用)

ステレオ写真の見方についてはステレオ写真のテストのページを見てください.

一般に立体写真は, 対象に対してカメラ位置をずらして 2枚撮ることでできあがる. それと逆に, カメラは一定位置のまま動く対象を時間差を置いて撮影することでも立体写真ができる.

このページのは, 動いている雲と止まっている雲の生み出す立体感の例. 2001年1月11日撮影

先に撮影 左の10秒くらい後に撮影

黒い雲の後ろを白い雲が左へ動いているのを撮影. 交差法で立体視すると黒雲白雲の遠近が立体視できる.

ただし, この立体感は黒雲に対する白雲の相対的な運動に原因しており, 実際の遠近による効果以上に立体感が出ている可能性がある.

次のペア写真は, 立体視せずに一枚ずつ見ると雲のかたまりにはっきりした切れ目は見えない.

右の10秒くらい後に撮影 先に撮影
ところが交差法で立体視すると左下の黒い雲が前に浮き出てくる. 撮影時には, ほとんど動いていない黒雲の後ろを白雲が右に動いていた. 静止と運動の境目が立体視により明確になるのである. ただし, この場合も実際の雲の遠近を直接反映した立体感ではないはずである.

ランダムドットステレオグラムという, ランダムな点模様を立体視すると立体が浮かび上がるのが7.8年前流行したが, このペア写真は原理的に言って雲によるランダムドットステレオグラムというのに近い.Random Clouds Stereogram と言うべきか.