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ステレオ写真の見かた

ステレオ写真と呼ばれる左右2枚組の写真を, 目をうまく調節して見ると, はっきりと立体的に見えます. リラックスした気分で練習するとコツがつかみやすいようです.

"花"のステレオ写真を例に, 【平行法】と【公差法】という2つの方法を説明します. やりやすい方法でステレオ写真をごらんください.

平行法用
【平行法】並んだ2枚の写真の方へ目は向いているのだが, 画面の背後に目の焦点を合わせるように遠目の気分で両目をポカーンとさせる. すると, 画面はボヤけて2個の●が4個に見えるが, 内側の2個が1個に重なるように目を調節する.
(私の場合は, はじめ, 画面から10cm〜15cmくらいまで目を近づけボヤッと見える状態にしてから, だんだん目を画面から離してゆくとやりやすい. あるいは, パソコンの画面の上や横に視線をそらし1〜2メートル後方のものを見てから, その目の状態のまま視線を画面上に移すとボヤッと見える状態になり, それから目を調節する, という方法も.)
すると, 視界の真ん中へんに左右の写真の合成みたいな像が見えてきて, そうしたら, その像に焦点を合わせて見るつもりにする. と, 立体感のある像が見えてくる. (さらに, そのまま目を離してゆくと像がより鮮明になるところがある)

交差法用
【交差法】"寄り目"で見る方法. 左右の目とも鼻筋を見るような気で"寄り目"にする. その状態で2枚の並んだ写真を見ると, 画面はボヤけて2個の●が4個に見えるが, 内側の2個が1個に重なるように目を調節する. 視界の真ん中へんに左右の写真の合成みたいな像が見えてきたら, その像に焦点を合わせて見るつもりにする. と, 立体感のある像が見えてくる.

この裸眼立体視といわれる方法は, たいていの人はコツがつかめると簡単になりますが, 人によっては練習してもむずかしい場合があるようです. そういう人にはごめんなさい.

ところで, 上のステレオ写真では, 後ろの紙に写った影も立体感が出ます. これは, 左右の写真を40分ほど時間をあけて撮ったため, 太陽の方向が10度ほど変わり, 2方向からの影を撮ったことになり, 影も"立体化"するためです.

【撮影データ】 2000年12月2日昼, 太陽光直射下で撮影. 被写体の"花"は縦が約 3cm.(下の針金部分はのぞく) "花"の手前とカメラレンズの距離は約10cm. 視線右寄り写真に対し視線左寄り写真は, 撮影時刻が約 40分後でレンズ位置は左に 2cm弱移動した.
被写体の"花"は1995〜1996年の制作だったと思う.