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ひねり輪のネガタイプ<ステレオ写真交差法用>

ステレオ写真の見方についてはステレオ写真の見かたのページを見てください.

市販の「消えないシャボン玉」で膜を張らせた。膜が透明なため写真に撮ると膜面の張り方がほとんどわからない。ステレオ視するとある程度わかるがそれでも十分にはわかりにくいだろう。

しかし, シャボン膜には樹脂膜にない光輝と繊細がある。シャボンの透明な膜面は鏡となってまわりの姿を映す。いくつかの強い光点は太陽で, 窓外の景色も映っている。それらに混じって見える赤と緑は, シャボン膜の薄さで起こる光の干渉効果である。また,シャボン膜には樹脂膜と違い膜のたるみがほとんどない。膜は表面積を最小にするという理論通りの形により近い形のはずである。


別の角度から

下の写真は側面からの写真。作品全体は5角形で, その各辺に穴があいている。上部には, 光の干渉効果が虹色に近い色で現れている。全体に乳白色がかっているのがわかるが, これは「消えないシャボン玉」の膜の特徴で, 接着剤成分がたくさん入っているのだろうと思う。


樹脂膜にしたもの

シャボン膜では膜の形が写真ではわかりにくいので, 後日シャボン膜を洗い流し樹脂膜を張りなおしたのが左の写真。


この工作品の針金のまわしかたはひねり輪のページの「5つひねり」と同じ。しかし, 「5つひねり」で膜が張っていないところに膜が張り, 「5つひねり」で膜が張っているところに膜が張っていない。そうなりやすいように, 針金部分同士の近づき方を調節している。この意味で, 写真のネガポジの関係に似ているので, 「5つひねりのネガタイプ」と仮称した。一般に, 針金の一つの形に対して, できる膜面の形は複数ある。

【データ】作成&撮影 : 2002年11月。膜面に裏表あり。実長の差し渡し約 5cm。針金はアルミニウム0.9mm。